2017年8月、初めて上高地へ行ってきました(過去のお出かけ記事を更新中)。
出発前から天気予報は曇りマークで怪しかったのですが、上高地行きのバスに乗った途端に外には雨がポツポツと降り始め・・・。雨の中で楽しんだ、上高地の観光について書いていきます。
夏の上高地を観光!雨の日の感想や体験談【服装/グルメ/駐車場】
初めての上高地観光
上高地は長野県松本市にある山岳リゾート地で標高1500mの高地にあります。
毎年4月27日の開山祭の少し前から11月15日の閉山祭までが開山期間で、通年マイカー規制がされているため車で訪れることはできません。
松本市方面からは沢渡駐車場に、高山市方面からは平湯駐車場に車を停めて、シャトルバスやタクシーで向かう必要があります。
実は出掛ける前まではこの「マイカー規制」を少し面倒に感じていたのですが、行ってみると駐車場も広くてバスの本数も多く、思っていたよりも不便は感じませんでした。
駐車場やバス乗り場
私たちは松本市方面から車で上高地へ向かいました。
駐車場は沢渡周辺に複数あるなかから、沢渡大橋を渡ってすぐの目に入ったところの駐車場を利用しました。
周辺の駐車場はどこも料金は同じで、普通車1日600円・バイク1日300円です。
利用した駐車場にはお手洗いもあって、駐車料金は先払いだったかな?記憶が少しあやふやですが、車を停めて沢渡大橋停留所で往復の乗車券を購入し上高地バスターミナル行きのバスに乗りました。
バスの乗車料金は大人1名片道1,250円(往復割引運賃2,050円)、小学生は半額です。
雨の日の上高地
先にも書きましたがこの日は上高地行きバスに乗り込むまでは曇り空でしたが、バスが進むにつれて雨が降りだし徐々に雨足が強くなっていきました・・・。
出発前には大正池でバスを降りて上高地バスターミナルまで歩いて向かおう!明神池までも歩けるかな?!と話していたけれど、あまりの雨で予定を変更してバスで上高地バスターミナルまで向かうことにしました。
上高地バスターミナルに到着して最初にしたことは、リュックに入れていた合羽を羽織って、雨に濡れて壊れては大変だからと首から下げていたカメラを仕舞ったこと。
なので残念ながら、旅行の前半は写真を殆ど撮っていませんでした。
上高地バスターミナルは広めの建物でインフォメーションセンターもあり、屋根があったのでバスを降りて歩き出す前に雨対策ができて助かりました。
上の写真は到着してすぐの頃、雨が強く降っていた河童橋の辺り。
「河童橋」は芥川龍之介の晩年の代表作「河童」にも登場しています。
近くを散策してみよう
合羽を羽織って上高地バスターミナルから河童橋まで移動した後も、まだまだ雨がやむ気配はなし。
折角来たのだから少し近くを散策してみよう!と話し合い、雨の中歩いてみることに。ルートは河童橋~ウェストン碑~大正池・田代橋方面へ。
こちらのルートは道は狭いものの周辺にはホテルやペンションが立ち並び道も整備されていて平坦で歩きやすく、河童橋周辺にはお手洗い(有料チップ制)も多く設置されていました。
ウェストン碑を過ぎて大正池手前の田代橋の辺りまで歩いたところで時刻は11時に。
なかなか雨も止まないし河童橋へ戻って昼食にしようと話し合い、橋を渡って折り返し歩いていると少しずつ雨が弱くなってきて、河童橋に着く頃には小雨は降っているものの空が明るくなってきました。
河童橋~田代橋の間は雨の中ゆっくり歩いても片道30分程度。午後の天気に期待しつつ、お昼ご飯をいただきます。
ランチは河童食堂へ
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ランチは河童橋の側にある河童食堂で頂きました。定食も人気のようでしたが簡単にお蕎麦を食べました。
食堂の営業時間は10:00~15:00まで。
お食事処「河童食堂」 - 上高地の宿泊なら上高地五千尺ホテル
この日は平日でしたが食事会場は結構混み合っていて、座れる席を確保してから料理を注文しました。
テーブル席のほかにカウンター席もあるので1人でも利用しやすく、窓から景色を楽しみながら食事をすることができます。
雨が止んだ後には周辺のベンチやスペースでシートを敷いて座って軽食を食べている方も見かけました。
ゴミを持ち帰るのならお弁当や軽食を持って行き川沿いに座ってのんびり食事をするのもよさそうですが、天気が崩れるような場合には少し大変かも知れません。
昼食を済ませて外に出ると少し青空が覗くほどに天気が回復していたので、午後は明神池まで歩いてみることにしました。
昼食後に河童橋をスタートした時刻は12:45です。
午後は明神池へ
河童橋から明神池方面まで行くルートは2通りあって、片方はアップダウンが激しく道幅も狭い木道の明神池側のルート(梓川右岸道)。
もう片方は平坦で道も広めで歩きやすく感じた上高地バスターミナル側のルート(梓川左岸道)。
私たちは明神池側のルート(梓川右岸道)を歩くことにしました。
こちらは木道の遊歩道を進んでいきます。
明神池までの所要時間は約1時間、靴は履きなれた歩きやすいものがおすすめです。
私は普段履いているスニーカーで出掛けたので雨が心配でしたが、少し気を付けて歩けば滑ることもなく大丈夫でした。
日常ではこんな緑の中の木道を歩くような機会はないので、ちょっとしたアトラクション気分で楽しく歩くことができました。
不思議な色の岳沢湿原
明神池側のルート(梓川右岸道)を歩いていると、河童橋から10分ちょっと歩いた遊歩道の途中に岳沢湿原と池があります。
立ち枯れの木が美しくて藻が沢山生息しているのか、池が青くとても不思議な色をしていて魅力的。
立ち止まって写真を撮っている方も多くいました。
岳沢湿原を通りすぎた後も、ずんずん進んでいきます。
道中は案内の看板もあるので迷子になるといった心配はありませんが、上高地では現地で100円の散策マップも発売されているので持っていると安心かも知れません。
景色がいいのでハイキング好きな方だけでなく、写真が趣味の方にとっても楽しめる遊歩道。道の途中では立ち止まって写真を撮影している方も多くいました。
穂高神社 奥宮に到着
目的地の明神池に到着したのは、14:00。
河童橋をスタートしたのが12:45で写真を撮りながらゆっくり歩いたので、所要時間は1時間15分程でした。
明神池は穂高神社奥宮の敷地内にある神域で、別名は「鏡池」「神池」とも呼ばれるそう。
穂高神社奥宮では日本アルプスと海陸交通を守護する神様「穂高見命(ほたかみのみこと)」を祀っているそうで、穂高神社の本宮は安曇野市穂高にあります。
境内の左手にある社務所で拝観料(300円)を納めてから中に進みます。
明神池はひょうたん型
明神池はひょうたんのような形をしていて、手前の池を「一之池」奥の池を「二之池」と呼ぶそうです。
一之池のこの場所は観光誌でもよく見かける撮影スポットなだけあって人が多く、みなさん順に譲り合って撮影していました。
二之池には岩が点在していて、神秘的な雰囲気のある一之池とは少し違っていました。
穂高神社奥宮の御朱印
当日は御朱印帳を持っていくのを忘れていたので、穂高神社奥宮では御朱印を半紙でいただきました。
御朱印にある写真は毎年10月8日に行われる穂高神社奥宮例祭(御船神事)のものだそうです。
安曇野市穂高にある穂高神社の本宮へも後日立ち寄ったので、そちらもまた機会をみて記事を書いていきたいです。
明神橋を渡り梓川左岸道へ
穂高神社奥宮の周辺にはお食事ができる「嘉門次小屋」もあるので、歩き疲れたらこちらで食事をとって一休みするのもいいかも知れません。
明神池を眺めて穂高神社奥宮に40分程滞在した後は、明神橋を渡り梓川左岸道から河童橋を目指します。
こちらの写真は明神橋、平成15年に架け替えられた吊り橋です。
河童橋はかなり混雑していましたが、明神池~明神橋の周辺は人がそこまで多くなくのんびりと歩くことができました。
この日の上高地は午前中は雨、午後は晴れて日が差す時間帯もあったものの夕方が近づくにつれてまた雲行きが怪しくなり小雨が降ってきたので早足で戻りました。
梓川左岸道は開けた感じで緩やかな下りも多く歩きやすかったです。
上高地は9月下旬から一気に冷え込みはじめ10月中頃には紅葉も見ごろになるそう、紅葉の季節にも出かけてみたいな。
私たちは河童橋~梓川右岸道~明神池~梓川左岸道を歩きましたが、まだ元気なうちに起伏の激しい梓川右岸道ルートの遊歩道を楽しみつつ歩けて、帰りは平坦で歩きやすい梓川左岸道ルートが疲れた足に優しくて良かったです。
河童橋周辺にはキャンプ場やお店も
梓川左岸道を通り河童橋へ戻る途中には小梨平キャンプ場があって、沢山のテントも並んでいたのでこちらでキャンプをするのも楽しそうでした。
河童橋周辺にはお土産屋さんやお食事処もあって、歩き疲れたら一休憩したりお土産を選ぶのにも便利。
五千尺ホテルの1階「5HORN」は上高地のほかにも長野県松本市内に複数店舗があり、ケーキが美味しいと人気のあるお店でお薦めです。
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帰りもバスで駐車場へ
帰りの上高地バスターミナルで嬉しかったのが、建物を出てバス乗り場に向かう途中に雨道で汚れた靴底を洗えるスペースがあったことでした。
靴底を洗い終わってバス乗り場へ向かうとタイミングよく直ぐにバスが来たので、のんびりとバスに揺られて駐車場へと戻りました。
持っていて良かったもの
初めて上高地に行って実際に現地で「持ってて良かった!」と思ったものを書いていきます。
合羽(セパレート)
今回改めて必須アイテムだと感じたのが合羽です。
当日は予報も外れて天気が崩れ午後まで雨、昼過ぎに一時晴れるものの夕方は再び雨が降り天気がころころ変化していました。
雨が降ると急に冷えてきたりもするので、上下セパレートタイプの合羽なら肌寒いときには上着だけ羽織って防寒アイテムにもなり活躍の場が多くておすすめ。
鞄がリュックの場合には、雨用のリュックカバーも一緒にあると便利です。
軽食(おやつ)・水筒
街中では小腹が空いたり喉が渇けばお店や自販機がどこにでもあるけれど、上高地では限られています。
恐らく普段よりも長い距離を歩くこともあると思うので、小腹が空いたときにつまめるような軽食や、いつでも水分補給が出来るように水筒を持ち歩くことをおすすめします。
水筒は普段から直飲みできるタイプを使っています、外出するときに持ち歩けばいつでも手軽に冷たい飲み物が飲めるし、暑い日の熱中症対策にもいいです。
ビニール袋
上高地を散策してみるとゴミ箱はあまり見かけませんでした。
自分が出したゴミを持ち帰りやすいように、簡単なビニール袋を鞄に忍ばせておくのがおすすめです。
小銭
沢山歩くからと鞄をリュックにするような場合には荷物の出し入れに手間取ることも多いので、出し入れが簡単な小さなウエストポーチに小銭だけ持っておくのも便利です。
上高地の河童橋周辺のお手洗いは基本的にはチップ制で有料(100円程度)です。
強制ではないので中にはチップを入れ忘れてしまう方もいるかも知れませんが、環境維持への協力にもなるので、お手洗い用の小銭はすぐ取り出せるよう準備しておくと慌てず済みます。
上高地観光の感想
上高地へは今回初めて出掛けたのですが、河童橋周辺だけの観光であればお店や宿泊施設も多いのでそこまで重装備でなくても十分に楽しむことができそうでした。
ハイキングとはいかなくとも少し足をのばして大正池・明神池まで歩きたい場合は、動きやすい服装・歩きやすい靴がおすすめです。
今回は明神池まで歩くことができて景色も楽しめたので満足しているものの、午前中は生憎の雨で大正池方面は全く見ることができなかったので、また機会をみて遊びに行きたいです。
以上、初めて出掛けた雨の日の上高地についてでした。またどこか出かけたら更新していきます。
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